剣道の思い出 (1978-1984)

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Foto: Ulrich Meinberg 始めたきっかけは 定かではないが、他の友 達が始めたのに連れられて始めたのではな いかと母から聞いた事がある。一番の思い 出といえば冬の寒稽古。毎朝5時半頃 約5キ ロの道程を自転車での道場通い、時々は雪 が窓から床に積もる程の寒さの中、又吹き さらしの状態での乾布摩擦に気合での稽古 は大変厳しいものであった。冬場はもちろ ん霜焼けとヒビだらけの足。稽古後は両足 の感覚が凍り付いて感じ無いほどであった 。家に帰った後は先ず通常の真水に足を浸 し、解凍させねばならなかったが、血が流 れる際に、痺れから開放されるときと同様 痛痒い感覚が今でも&24605;い出される。
道場のメンバーと共に大晦日は道場から 約5km離れた神社まで走り、年越しのお参り をした記憶がある。 試合では負けず嫌い の性格の為によく負けた後は悔し涙で一 杯であった。
試合の結果はほとんどが3位でそれ以上には 地区大会では進めなかった。
厳しい稽古が実を結び 1984年中学3年の時に初 段を頂いた。

加藤先生の思い出(当時7段)

先生は当時 51-57歳で7段をもっておられ、個人 で家の庭に立派な共振館道場を建築し、1999年 に亡くなられるまで小学校1年生から中学3年 生までの少年剣道振興に力を注いでいられ た。
我々はもちろん身体は小さかったが、先生 とは恐らく体力はそれほど違わ無かったは ずだが、全く付け入る隙が無く、ちょっと 集中力を切らすと 掛稽古では壁・床に叩き 付けらた思い出がある。
先生は稽古中 正に鬼のように厳しいが、稽 古後は全く普段の優しい先生であった。
我々は強い意志・集中力・我慢強さ・反省 を子供時代に学ばさせて頂いた。

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