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07.04.2006

弓を骨で受ける稽古

射法訓にもあるように、弓は骨法を使い開く事が重要である。通常は必要以上に筋力を用いる為に、体のバランスを崩したり、自然の離れを阻害している場合が多い。今回は骨で弓を受ける稽古をする為に以下の方法を用いた。

  • 会までは出来る限り楽に弓を開き、会では5秒間矢束を保つ。
  • 左右から受ける弓の力を受け流し、体の中心に集める。
  • その後に弓から来る力の反対方向へ伸び合い、離れに持っていく。
  • それぞれパートナーが脇で数え、意図的に長く、リラックスした会を作る。

この稽古により、体の力みを自己で感じ取り、又弓の力を受け流す体感を養う事が出来る。 筋力は骨が曲がらないようにするだけで、会までは出来る限り力を抜き、筋力は伸び合いで活かす事が出来る。このような方法を時々試す事により、弓との一体感が得られるようになる。 体の縦線は、左右から等しく弓の力が伝わる事により、自然と安定する。