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17.02.2006

弓の縦方向への動き

上方への動き
正面打起こしでは弦(弓の末弭と元弭の延長線上)が膝頭を離れて直ぐに垂直なり、上方へ垂直に引き上げられる。これは懸け口十文字を保つ意味で重要である。またこの十文字は離れまで変わらない。 ここで弦が垂直でないと、引分けで左手の内は弓に対して十文字とならない。又矢はやや上を向き易くなる。

下方への動き
大三の位置から会までは基本的に力のバランスが合っている事を条件に弓の末弭はほぼ垂直に下降してくる。(弓の上部が下部に比べ多く曲がり、元弭が右手方向へ引かれつつ、それによって弓の仰角が引くに従い増加する。) 左手の内は弓に対して十文字をなさねばならない事から、角度はやや下向きになり(水平線から見てやや上押し)、懸け口は弓の仰角の分だけ、やや下弦をとる形になる。

この様に弓が上方・下方へ移動する際の末弭の動きを他人に見てもらったり、ビデオ又は鏡等で自己で確認する事によって、左右のバランスと各十文字を収得できる。