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13.01.2006

行射の速度と間合い

体配等多人数で行う行射の場合を除き、ここでは個人の間合い・行射の運び方について記載する。

間合いについは、各々の理想の呼吸速度・浅い・深いがあるので、間延びせず、焦らずに行う事が重要である。これらは呼吸が動作に伴なわない為に起こる。大きな動作はやや早く、小さな動作はやや遅く行うように心がけるとよい。

行射の運びかたについては、始めはゆっくりと慎重に、中間は速度をかえず、終わりはゆっくりと慎重に次の動作へ移行する。それぞれの節々は丁度動作の始めと終わりが重複する為に、体の動きは止まっているように見えるが、内面は働き続けている。
特に打ち起こしから大三へ移行する際と、大三から引分けに入るときは、力の方向が変化し、又一呼吸毎の動作となる為に、じっくりと時間をかけるとよい。引分けから残身までは一呼吸で、力の方向に変化がない。ここで呼吸が入ると集中力に影響を与え又、緩みの原因ともなる。

これらを収得する事によって常に安定した射が可能となる。