19.08.2005
試合について
一般的に試合で行われる4つ矢の捌き方と試合に於いての注意点
座射の場合
- 坐して射位で開き足にて脇正面に向きを変え、弓の先端を体の中心に床に置く
- 4つ矢の中心が体の中心になるように体前方に置く
- 一手(甲矢・乙矢)を選らび、羽根の前方を持ち、体右側後方へ矢を運び、矢の根が膝辺りに来るように矢を袴の上に乗せる
- 矢の根を取り、弓を立てた後、矢を番える
立射の場合
- 開き足にて射位で脇正面に向きを変え、弓の先端を体の中心に地面に置く
- 4つ矢の根が体の中心になるように体前方に置く
- 一手(甲矢・乙矢)を選び、直接矢の根を持ち腰に運ぶ
- 弓の先端を地面に付け、弦を返し、弓と矢が同時に体の正面で向かいあって矢を番える
試合の間合い
- 2番は一番の胴造りで立つ(審査の間合いと同様)
- 3番以降は2つ前の射手の打ち起しで立つ(審査・弦音で立つ)
- 取りかけは前の射手が引分けに入った時点 (審査・弦音で取りかけ)
- 1番・2番は揃って3番の弦音で弓を立てる (審査・4番の弦音)
- 3番以降は間を置かず弓を立てる(審査4番は5番の弦音)
- 1番は4番の弦音で立つ (審査5番の弦音)
試合での注意点
試合とは、日頃の稽古の成果を試し合う場で
あり、相手に対しての勝敗は意味していない
。あくまで、自己の力量が試合という特別な
場に於いて、又試合の間合いに於いて発揮出
来るかが重要である。よって試合の結果は他
人との比較ではなく、自己に又的に克つこと
を目標とする。試合に強い・弱い人は確かに
いるが、日頃の稽古で自分で工夫することに
より、場に影響されない射を修得する事が出
来る。試合では特に自己の射技ばかりではな
く、心の安定が結果に結びつくために、よい
反省材料になる。自己の弱さを知るためにも
、時々試合に参加する事を薦めたい。
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